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成瀬巳喜男監督作品のリアルさ

再掲ですが。。。。

成瀬巳喜男監督の作品。

まだ、4作品なんですが。。。 (あと、「浮雲」「女が階段を上る時」も観ました。)


「娘・妻・母」 (1960年公開) 


三益愛子さん、原節子さん、森雅之さん、高峰秀子さん、宝田明さんなど他にもすごい俳優陣です。


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「乱れる」   (1964年公開) 

高峰秀子さん、加山雄三さん、三益愛子さん、草笛光子さんなど。


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両作とも三益愛子さんが母親役なんですが、すごい演技力で、表情と仕種(しぐさ)で母親の微妙な感情を表現されています。

三益愛子さんといえば、舞台『がめつい奴』の”お鹿ばあさん”役が印象的だったのですが。




ちょっと嬉しいショックです。  日本映画ってこんなに質が高かったんだと。

かなりリアルなんですよ!

少し怖くなるぐらいに人間のエゴイスティック(自分本位)なところがリアルに描かれていて、背中がゾクゾクっとします。

実は、この時代の日本映画はほとんど観てなかったのです。

10年前、近くにDVDレンタルショップが開店したので、一時、小津安二郎監督作品を集中的に観ていた時があったのですが、

ここまで衝撃は受けなかったのですね。

名作「東京物語」も、「ふ~んそうなんだ!」という感じで。(ーー。)

でも、今観たらまた違う感想をもつかもしれないのですが。。。


小津安二郎監督の「東京物語」も、成瀬巳喜男 監督の「娘・妻・母」も家族がテーマなのですが、

「東京物語」では、親が、独立して久しい子供たちに会いに東京へ行くと、

子供はすっかり自立して親とは全く違う道を歩いていた、というか。。。

最初は親を歓迎するのですが、そのうち親より自分たちの毎日の生活の方が大事なものだから、親の居場所を巡っ

て。。。押し付け合い?

親の驚きとちょっと切ない気持ちが描かれていたと思うのです。


でも、成瀬巳喜男監督の「娘・妻・母」はもっと当時の世相がリアルに、

しかもシャープに描かれていて、

そして 、

それが現在でも、ある意味、延々と続くテーマであるところが素晴らしい。


戦前は長子相続で、長男は財産を相続するかわりに親の扶養義務もあったのが、戦後に民法が大きく変わって、

長子相続ではなく、子供は等しく財産を相続する権利をもつようになったのです。

では、親の扶養は誰がするのか。。。

映画「娘・妻・母」は、1960年の作品で、ちょうど戦後15年を経た頃です。

まだまだ、長男だからとか長男の嫁だからという考えが根強くて、他の兄弟もそのことに安住しています。


映画では、長男が親の家を担保にしてお金を借り、ある会社に投資するのですが、

その会社が倒産して借金だけが残って、家を売却しなければならなくなるのです。

売却すると言ったら、姉妹弟が相続権を主張。

そして、母親は誰が扶養するのかと言い争います。

母親は居たたまれないですよね。

この問題が起こるまでは、母親は還暦の祝いを皆にして貰って、すごく幸せなおばあさん。

ところが、急転します。

このあたりの描き方はすごいですよ!! 

それまでの幸せな家族は何だったの???という感じで、ゾクッとするほどリアルです。

一見幸せそう~ に見える。。。ところが、

一皮むけば。。。

まあ~人間のエゴって怖いです。


でも、この映画はリアルだけれど、大きな救いもあるのでホッとします。



映画「乱れる」は、スーパーというものが開店し出した頃、大量仕入れのスーパーマーケットの安い値段の為に

小売店が立ちゆかなくなるのですが、その小売店をひたすら守ってきた戦争未亡人の話です。

嫁入りしたら、婚家先の人間になるという考えがまだまだあった頃、

戦争未亡人の嫁はそう思っているのですが、小姑はお金が絡めば、 結局は嫁のことを他人だと思っているという。。。

これも切ない話なんですが、

ラストシーンの嫁の表情が視聴する者の想像に任せているという微妙な終わり方。

嫁役は高峰秀子さんです。

これも考えようによれば嫁の窮極の心理状態を表現しているようで怖いです。(笑)


今年は、

海外の話題作、「オズ はじまりの戦い」「アルゴ」「レ・ミゼラブル」「クイーン」「最強のふたり」など

多くの作品を観て、やっぱり海外の作品はすごいなあと思っていたのですが、

成瀬巳喜男監督の作品は海外の作品にも負けていないと思い、嬉しかったです。

ウィキペディアによれば、

黒澤監督のスクリプターとして側にいた野上照代さんは「黒澤さんが一番尊敬してたのは間違いなく成瀬さん」と自著に書かかれているそうです。













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